「レモンサワーって、結局どのくらい強いの?」——お店でよく聞かれる質問です。答えは「一杯ごとに違う」。ビールやハイボールと違って、レモンサワーはお酒の量と割り材の量で度数がいくらでも動くお酒だからです。だからこそ、目安と計算式さえ知っておけば、自分にちょうどいい濃さを狙って作れます。レモンサワー専門店を運営するレモンザムライが、お店・缶・家それぞれの度数の目安から、度数別のおいしい飲み方までまとめました。
レモンサワーの度数の目安(お店・缶・家)
まず全体像から。レモンサワーは飲む場所によって、度数の帯がけっこう変わります。
| 飲む場所 | 度数の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 居酒屋の一杯 | 約5〜7% | 焼酎の量はお店ごと。「濃いめ」で1〜2%上がる |
| 市販の缶 | 約3〜9% | いちばん幅が広い。商品名より裏面の表示で確認できる |
| 家で作る一杯 | 約5〜7% | 25度の焼酎を1対3で割った場合の目安 |
| 専門店の「濃いめ」 | 約7〜9% | 香りを立たせるためにお酒を増やす設計 |
※一般的な作り方からの目安です。お店・商品によって変わります。
並べてみると、いちばん幅が広いのは缶です。3%台の軽いものから9%のストロング系まで、同じ「レモンサワー」の棚に並んでいます。逆に、お店で出てくる一杯や家で作る一杯はだいたい5〜7%に収まることが多い。焼酎の量が「グラスに氷を入れて、だいたいこのくらい」で決まるからです。
参考までに、ビールはおおむね5%前後、ハイボールは7%前後。レモンサワーはその両方にまたがる帯にいると考えると、感覚がつかみやすいと思います。「今日は軽く」「今日はしっかり」を一杯の中で調整できるのが、レモンサワーのいちばんの自由度です。
自分の一杯の度数を出す計算式
家で作るなら、度数はその場で計算できます。難しい式ではありません。
たとえば25度の焼酎45mlを、炭酸水135ml・レモン果汁20mlで割ったとします。総量は200ml。計算すると45 × 25 ÷ 200 = 約5.6%。缶チューハイとほぼ同じ飲み口です。
| 焼酎(25度)の量 | 炭酸水の量 | でき上がりの度数 |
|---|---|---|
| 30ml | 150ml | 約3.8% |
| 45ml | 135ml | 約5.6% |
| 60ml | 120ml | 約7.5% |
| 75ml | 105ml | 約9.4% |
※いずれもレモン果汁20mlを加えた総量200mlで計算。
この表で言いたいのはひとつだけで、焼酎を15ml動かすと度数はおよそ2%動くということ。大さじ1杯分です。「濃いめにして」の一言でお店の一杯が変わるのも、この15mlあたりの話をしています。
補足すると、氷が溶けるぶんは計算に入っていません。計算上より一杯が優しく感じるのは、そのためです。
度数を動かしている3つの要素
専門店として毎日作っていると、度数のブレはだいたい次の3つから出てきます。
- ① お酒の種類と度数:25度の焼酎が定番ですが、20度なら同じ量でも仕上がりは2割ほど軽くなります。ウォッカやジン(40度前後)を同じ量入れると一気に強くなるので、その場合は割り材を増やして調整します。お酒は焼酎に限らず幅広く使えます。
- ② お酒と割り材の比率:いちばん効くのがここ。基本はお酒1に対して炭酸3。1対2.5で濃いめ、1対4で軽めです。比率の詳しい話はレモンサワーの黄金比の記事にまとめています。
- ③ 氷の量と溶け方:見落とされがちですが、氷が少ないとグラスの中で早く溶けて、後半だけ急に薄くなります。氷はケチらないほうが、最後まで度数が安定します。冷えていないと酸味も立たないので、味の面でも効きます。
逆に、レモンの量は度数にほとんど影響しません。果汁を足しても、皮ごとのペーストを足しても、変わるのは香りと酸味だけ。お酒を減らして軽くしたぶんの物足りなさは、レモンで埋められる——これは家でも使える、いちばん実用的な調整だと思います。
「『薄いのは嫌だけど、強いのも困る』って、けっこう多い注文なんです。そういうときは焼酎を足すんじゃなくて、レモンを足す。香りが濃いと、度数が低くても『ちゃんと飲んだ』って顔になるんですよね。」
— レモンザムライ(レモンサワー専門店「曖昧時空」店主)
度数を下げても、味が痩せない一杯に
お酒を減らしたぶんを埋めてくれるのが、レモンの香りです。皮ごと・無添加・非加熱のレモンペーストは、冷凍で3年もつので冷凍庫に置いておくだけ。国産レモンの香りで、軽い一杯でも満足感が出ます。
レモンペーストの商品ページを見る度数別・おいしい飲み方の目安
度数は高い・低いで良し悪しが決まるものではなく、その日の飲み方に合っているかどうかです。目安をまとめました。
| 度数 | 向いている飲み方 | 作るときのコツ |
|---|---|---|
| 3〜4% | 食事と一緒に、長く飲む日 | 薄く感じやすいのでレモンを多めに |
| 5〜6% | いちばん万能。1杯目に | お酒1対炭酸3。氷はグラスいっぱい |
| 7〜8% | 締めの一杯、しっかり飲みたい日 | 香りが飛びやすいので混ぜすぎない |
| 9%以上 | 少量をゆっくり | アルコール感が前に出る。氷を多めに |
専門店として本音を言うと、レモンの香りがいちばん立つのは5〜6%あたりです。度数を上げるとアルコールの刺激が香りを追い越してしまって、せっかくのレモンが分かりにくくなる。強い一杯が悪いのではなく、強くすると味わうポイントが変わるということです。
ちなみに、度数とカロリー・糖質は別の話です。度数が低くても甘みが強ければ数字は上がります。そのあたりはレモンサワーのカロリー・糖質の記事で詳しく書きました。
缶で度数を選ぶときに見るところ
缶を選ぶとき、パッケージの大きな文字は「レモン」「無糖」「濃いめ」といった言葉ですが、度数は裏面か側面に小さく書いてあります。まずそこを見る癖をつけると、失敗が減ります。そのうえで、選ぶ順番はこう考えると分かりやすいです。
- ① 飲むシーンから決める:食事と合わせるなら5%前後、ゆっくり晩酌なら5〜6%、しっかり飲みたい日は7%以上。度数から選ぶのではなく、シーンから逆算します。
- ② 香りを楽しみたい日はあえて低めに:度数が上がるほどアルコールの刺激が前に出ます。レモンの香りを味わいたい日は、低めのほうが満足度が高いことが多いです。
- ③ 甘さの有無をセットで見る:度数が同じでも、甘い缶と甘くない缶では飲み口がまったく違います。缶の選び方の記事もあわせてどうぞ。
レモンザムライが企画製造しているクラフトレモンサワー缶「ザムライレモンサワー」は、レモンサワー専門店の味をそのまま缶に落とし込むことを目指したものです。度数を高くして飲みごたえを作るのではなく、国産レモンの香りで満足感を作る設計にしています。定番の「SHUTSUJIN」と、スパイスを効かせたシリーズ第2弾「SPICY」の2種類。価格は1,000円前後〜です。
よくある質問
- レモンサワーの度数は何%くらい?
- 居酒屋の一杯はおよそ5〜7%、市販の缶は3〜9%と幅があり、家で25度の焼酎を1対3で割ると6〜7%前後です。決まった度数のないお酒なので、作り方で自由に動きます。
- 自分で作った一杯の度数はどう計算する?
- 「お酒の量 × お酒の度数 ÷ 全体量」です。25度の焼酎45mlを炭酸135ml・果汁20mlで割ると約5.6%になります。氷が溶けるぶんは計算に入らないので、実際はもう少し軽くなります。
- ビールやハイボールと比べて強い?
- ビールは5%前後、ハイボールは7%前後なので、居酒屋のレモンサワー(5〜7%)はほぼ同じ帯です。ただしレモンサワーは3%台にも9%にもできる点が違います。
- 度数を下げても薄く感じないコツは?
- お酒を減らしたぶんをレモンの香りで埋めることです。氷をたっぷり入れて冷やし、皮ごとのレモンペーストや国産レモンの果汁を足すと、軽い一杯でも味が痩せません。
- 飲食店でレモン商材を仕入れることはできますか?
- できます。飲食店様向けに国産レモンの果汁・ペーストやクラフトレモンサワー缶の卸販売を行っています。公式LINEからご相談ください。
まとめ:度数は「決まっているもの」ではなく「決めるもの」
レモンサワーの度数は、お店で約5〜7%、缶で約3〜9%、家なら計算式ひとつで自由に決められます。お酒を15ml動かせば約2%動く——それだけ覚えておけば、その日の体調にも、料理にも、一杯を合わせにいけます。
そして度数を下げたときに効いてくるのが、レモンの香りです。ここは増やしても度数は動かない。軽く飲む日ほど、レモンの出来がそのまま一杯の満足度になります。今日の一杯を、自分の濃さで作ってみてください。
今日の一杯を、自分の濃さで
家で度数を合わせて作るなら国産レモンの果汁とペーストを、そのまま冷やして飲むならクラフトレモンサワー缶をどうぞ。
レモンストレート果汁の商品ページザムライレモンサワー缶を見る