先に分量を言います。基本のレモネードはレモン果汁 大さじ2(30ml)+はちみつ 大さじ1〜2+冷たい水150ml。覚え方は「果汁1:はちみつ1:水5」です。そしてもっと簡単にしたい人への答えが、皮ごとすりおろしたレモンペースト15g前後を水150mlに混ぜるだけの15秒レシピ。ぼくはレモンサワー専門店をやっていますが、お店で飲むレモネードと家のレモネードの差は、果汁の量ではなく「皮の香り」にあります。この記事では、基本の作り方から順にお話しします。
目次
基本のレモネードの作り方(果汁1:はちみつ1:水5)
材料は3つだけです。グラス1杯ぶんの分量から。
- レモン果汁 大さじ2(30ml):生のレモンなら約1個ぶんが目安。市販のレモン果汁でも作れます。
- はちみつ 大さじ1〜2:まず大さじ1で作って、好みで足すのが失敗しないコツです。
- 冷たい水 150ml:炭酸水に替えればレモンスカッシュになります。
手順は、①グラスにはちみつと果汁を入れて先によく混ぜる → ②水を注いで混ぜる → ③氷を入れる、の3つ。大事なのは①の順番です。はちみつは冷たい水の中では溶けにくいので、水を入れる前に果汁と混ぜて溶かしておくと、底に甘みが沈んだ「最初は薄くて最後だけ甘いレモネード」になりません。
比率さえ覚えれば、ピッチャーで作るときも同じです。果汁1:はちみつ1:水5。甘さは住んでいる人の好みに合わせて、はちみつ側で調整してください。
カフェの味との差は「皮の香り」だった
ここからが、レシピサイトにあまり書かれていない話です。基本の分量どおりに作ったのに「カフェで飲んだあの味にならない」と感じたことはありませんか。ぼくはレモンサワーの素材を仕事で何年も飲み比べてきて、いろんなレモンペーストを試したり、自分で作ってみたこともあります。その中ではっきり分かったのは、レモンの香りは果汁よりも皮に多いということでした。果汁だけを搾ったドリンクと、皮ごと使ったドリンクは、口に入れた瞬間の香りの立ち方が別物なんです。
カフェや喫茶店の美味しいレモネードの多くは、輪切りのレモンを砂糖に漬け込んだ自家製シロップで作られています。あれが美味しいのは、漬けている間に皮の香りがシロップに移っているから。家で再現するなら同じようにレモンを1〜2週間漬け込めばいいのですが、正直、思い立った日に飲めないのがつらいところです。
混ぜるだけ15秒。皮ごとペーストのレモネード
そこでぼくがおすすめしているのが、皮ごとすりおろしたレモンペーストで作るレモネードです。瀬戸田レモンを皮ごと丸ごとすりおろして、てんさい糖を合わせた無添加のペーストで、加熱せずに作られているので皮の香りがそのまま残っています。
作り方は、ペースト15g前後(大さじ1くらい)を冷たい水150mlに混ぜるだけ。甘みがすでに入っているので、はちみつも砂糖もいりません。計るものが1つ、工程が1つ。慣れると本当に15秒で、漬け込みシロップで作ったような皮の香りのレモネードができます。朝の忙しい時間や、子どもに「レモネード飲みたい」と言われた瞬間に間に合うのは、この作り方だけだと思います。
レモンペーストは冷凍で3年もつので、冷凍庫に1本置いておけば、飲みたい日にすくって、また冷凍庫に戻すだけ。生のレモンのように「使い切れずにしなびさせる」ことがありません。
今日のおやつの時間に間に合います
皮ごとすりおろした国産レモンのペーストなら、水に混ぜるだけで皮の香りのレモネードに。甘みはてんさい糖だけの無添加で、レモンペーストは冷凍のまま3年ストックできます。
皮ごとの生レモンペーストを見る炭酸・ホット・デザート。アレンジの楽しみ方
素がひとつあると、レモネードは一気に広がります。分量はどれも「水150mlの置き換え」なので覚え直しは不要です。
- レモンスカッシュ:水の代わりに炭酸水150ml。氷を先に入れて、炭酸はグラスの壁をつたわせて静かに注ぐと泡が長持ちします。
- ホットレモネード:水の代わりにお湯150ml。これからの季節、夜にからだが温まる一杯です。はちみつで作るときも、お湯なら溶け残りの心配がありません。
- デザートに:ヨーグルトやバニラアイスに、素のペーストをそのままひとさじ。ドリンク以外でもレモンの香りを楽しめます。
そして大人には、同じ素に焼酎と炭酸を足せばレモンサワーになります。昼は家族のレモネード、夜は自分の一杯。詳しくはノンアルコールレモンサワーの読みものにもまとめています。
10月、国産レモンの季節が始まりました
最後に、生のレモンで作りたい人へ。国産レモンの旬は10月から5月ごろまで。ちょうどこの記事を書いている10月から、瀬戸田レモンの季節が始まります。逆に夏のあいだは生の国産レモンがほぼ出回らないので、ぼくも「この時期は生が手に入らなくて諦めてます」という声を毎年のように聞いてきました。
生のレモンを皮ごと使うときに気をつけてほしいのが、皮の扱いです。輸入レモンの多くは輸送のために防カビ剤が使われているので、皮ごと漬け込むシロップには防カビ剤不使用の国産レモンを選んでください。せっかくの「皮の香り」を安心して楽しむための、いちばん大事な条件です。
「レモネードって、果汁を増やしても『酸っぱく』なるだけなんです。『美味しく』するのは皮の香り。ここに気づいてから、ぼくのレモンの選び方は変わりました。」
— レモンザムライ(レモンサワー専門店「曖昧時空」店主)
よくある質問
- 甘みは砂糖とはちみつ、どちらがいいですか?
- どちらでも作れます。冷たい水に溶けやすいのははちみつ。砂糖を使うなら、先に少量のお湯で溶かしてシロップにしてから混ぜるとダマになりません。コク重視ならはちみつ、すっきり重視なら砂糖です。
- 子どもに飲ませてもいいですか?
- レモネードはノンアルコールなので大丈夫です。ただし、はちみつは1歳未満の赤ちゃんには与えられません(乳児ボツリヌス症のリスクがあるため)。小さいお子さんには、はちみつを使わないレシピにするか、甘みがてんさい糖のペーストで薄めに作ってあげてください。
- 作り置きはできますか?
- 水で割ったあとは香りが飛びやすいので、飲む直前に混ぜるのがおすすめです。ストックするなら「割る前の素」の状態で。飲むたびに水と合わせるほうが美味しさが続きます。
- お店ではレモネードを出していますか?
- ぼくの店はレモンサワー専門店ですが、お酒が飲めない方向けのノンアルコールの一杯もお出ししています。レモンサワーもレモネードも、素になるレモンの考え方は同じです。
まとめ:分量は「1:1:5」、味は「皮の香り」
基本のレモネードは、レモン果汁大さじ2+はちみつ大さじ1〜2+水150ml。順番は、はちみつを先に溶かしてから水。そして一段美味しくしたくなったら、果汁を増やすのではなく皮の香りを足す。漬け込みシロップを仕込むか、皮ごとすりおろしたペーストを混ぜるか。15秒で済ませたい日があるなら、冷凍庫にペーストを1本、が家のレモネードのいちばん簡単な答えです。
冷凍庫に1本あると、思い立った日に作れます
瀬戸田レモンを皮ごとすりおろした無添加・非加熱のペースト。水に混ぜるだけでレモネード、炭酸ならスカッシュ、お湯ならホットに。
生レモンペーストを見てみるレモンザムライ公式サイトへ