LEMON ZAMURAI
飲食店向けの業務用レモン商材

FOR RESTAURANTS

生搾りレモンサワーの手間を減らす方法
1杯15秒で出すオペレーション術

執筆・監修:レモンザムライ(レモンサワー専門店「曖昧時空 URBAN LEMONERY」運営/国産レモン卸販売)

生搾りレモンサワーはお客さんの満足度が高い一杯です。ただ、出す側からすると「一番おいしいのに、一番めんどうなドリンク」でもあります。仕込みで時間を取られ、ピークで出足が遅れ、余ったレモンは翌日には見た目が落ちる。この記事では、レモンサワー専門店を運営しながら飲食店へレモンを卸しているレモンザムライが、手間の正体を工程ごとに分解し、味を落とさずにオペレーションだけを軽くする方法をまとめます。

生搾りレモンサワーの手間はどこで発生しているか

「レモンサワーは手間がかかる」とひとことで言われますが、実際には4か所に分かれて発生しています。どこが自分の店のボトルネックなのかを先に切り分けておくと、打ち手を間違えません。

①〜③は「時間とお金」の問題ですが、④だけは性質が違います。手が足りないときほどブレるので、忙しい日ほど味が落ちる。レモンサワーを看板にしたい店にとっては、ここがいちばん痛いポイントです。

手間を「時間」で分解してみる

感覚で「めんどう」と言っていると改善しづらいので、いちど時間に置き換えてみます。1日30杯出る店を想定した目安です。

工程1日あたりの時間誰の時間か削れるか
洗浄・カット20〜30分開店前のスタッフ削れる
提供(30杯分)20〜30分ピーク中のスタッフ削れる
使い切れなかった分の処理5〜10分+廃棄閉店後のスタッフほぼゼロにできる
仕入れ・在庫の管理週あたり15〜30分店長・オーナー減らせる
合計1日およそ50〜70分

1日1時間前後。月に換算すると25〜30時間がレモンサワーの周辺作業に消えている計算になります。しかもそのうち20〜30分は、いちばん人手が足りないピーク帯に集中しています。ここを圧縮できると、同じ人数のままドリンクの回転が変わります。

「うちも最初は全部生搾りでやってました。でもピークで注文が5杯まとめて入ると、レモンを搾ってる間にビールが待つんですよ。おいしいのは間違いないんだけど、それで他が回らないなら意味ないよなと。そこからオペレーションを組み直しました。」

— レモンザムライ(レモンサワー専門店「曖昧時空 URBAN LEMONERY」店主)

オペレーションを軽くする3つの選択肢

手間を減らす方法は大きく3つあります。それぞれ、削れる工程と失うものが違います。

① 冷凍カットレモンを使う

あらかじめカットされた冷凍レモンを使う方法です。仕込みは消えますが、提供時に搾る作業は残ります。解凍時の水っぽさが出やすく、香りは生に比べて弱くなりがちです。削れるのは①だけと考えておくのが安全です。

② レモンサワーの素(濃縮タイプ)を使う

注ぐだけで完成するタイプ。オペレーションはいちばん軽くなり、味も安定します。ただし香料や酸味料で味を組み立てている商品が多く、「生搾りが売りの店」からは味の方向性が変わります。看板メニューではなく、数量を出す定番ドリンクとして割り切るなら合理的な選択です。

③ 皮ごとすりおろしたレモンペーストを使う

国産レモンを皮ごとすりおろし、加熱せずにペーストにしたもの。①②③④のすべてを削りながら、香りは残せるのがこのタイプです。ポイントは「皮」と「非加熱」の2つ。レモンの香り成分は果汁より皮のほうに多く含まれていて、加熱すると飛んでしまいます。皮ごと・非加熱でペーストにすると、搾ったときの香りに近いものが残ります。

使えるのは防カビ剤不使用の国産レモンだからです。輸入レモンは輸送中の傷みを防ぐために表面処理をしているものが多く、皮まで使う前提の商材にはしづらい。ここが国産と輸入の実務上のいちばん大きな違いです。

生搾り冷凍カットレモンサワーの素皮ごとレモンペースト
仕込み必要不要不要不要
提供時間40〜60秒30〜40秒10秒前後15秒前後
味のブレ出やすいやや出るほぼ出ないほぼ出ない
廃棄ロス出る少ないほぼ無いほぼ無い
皮の香り出せる弱い商品による残る
見た目のライブ感高い低い

正解は業態によって違います。ライブ感を売りにしているカウンター中心の店なら生搾りを残す価値がありますし、席数が多くて回転で勝負している店ならペーストや素に寄せたほうが全体の売上は伸びます。実際には「看板の1杯だけ生搾り、レギュラーはペースト」という併用にしている店がいちばん多い印象です。

飲食店向けの業務用レモンペースト(パウチ)
飲食店向けのレモンペースト。冷凍のまま保管し、使う分だけ解凍して使えます

まずは味を確かめてください

飲食店様には無料サンプル(レモンペースト・レモン果汁)をお送りしています。文章で説明するより、一杯作ってもらったほうが早いので。業態と使いたいイメージだけLINEでお知らせください。

無料サンプルを相談する(公式LINE)

レモンペーストで組む1杯15秒の手順

実際にうちの店で回している手順です。特別な器具は使いません。

  1. 営業前:冷凍のペーストを1袋、冷蔵に移して解凍しておく。作業はこれだけです。
  2. グラスに氷:いつもどおり。
  3. ペーストを15g前後:ディッシャーやスプーンで1杯ぶん。目分量ではなく道具で決めておくと、誰が作っても同じ味になります。
  4. お酒を注ぐ:焼酎はもちろん、ウォッカ・ジン・日本酒まで幅広く使えます。店のハウスボトルに合わせて構いません。
  5. 炭酸を注いで軽く一混ぜ:混ぜすぎると炭酸が抜けるので、下から一度持ち上げるくらいで十分です。

慣れれば15秒前後。搾る動作がなくなるぶん、5杯まとめて入っても手が止まりません。濃さを変えたいときはペーストの量で調整できるので、「濃いめ」「すっきり」をメニューに分けている店もあります。

ロス面では、冷凍で3年保存できるのが実務上いちばん大きい違いです。今日の客入りを読んでカット量を決める、という判断そのものが不要になります。使わなかった日は、そのまま冷凍庫に戻るだけです。

レモンサワー以外にも使えます

ドリンクだけの商材だと思われがちですが、皮ごとのペーストは料理にも使えます。唐揚げやフライの添え、ドレッシング、パスタの仕上げ、デザートのソース。1つの仕入れで飲み物と料理の両方に展開できるので、在庫の回転が読みやすくなります。ノンアルコールのレモネードにすれば、お酒を飲まないお客さんの単価も拾えます。

国産レモンの果汁(ボトル)
皮の香りが不要な用途には果汁タイプ。ペーストと使い分けている店も多いです

切り替える前に確認したい5つのこと

味だけで決めると、あとで運用がはまらないことがあります。導入前に次の5点を確認しておくと失敗しません。

もうひとつ。ぼく自身の感想として書いておくと、皮ごとの香りが立つ一杯は、同じ価格帯のレモンサワーの中で明確に印象が違います。手間を減らす話として始めた切り替えが、結果的にメニューの評価につながっている店もありました。押し売りするつもりはないので、これは参考程度に。

よくある質問

生搾りレモンサワーは1杯あたりどれくらい手間がかかりますか?
提供時のカット・搾りだけで40〜60秒、これに開店前の仕込み(洗浄・カット)が加わります。仕込みを含めて1日の提供杯数で割ると、1杯あたり1分前後の作業時間になる店が多いです。ピーク時はこの1分がドリンク全体の出足を遅らせる原因になります。
手間を減らすと味は落ちますか?
何を使うかによります。香料や酸味料で味を組み立てたレモンサワーの素に切り替えると香りは変わります。一方、防カビ剤不使用の国産レモンを皮ごとすりおろした非加熱のレモンペーストなら、皮の香りが残るため、生搾りに近い香りのままオペレーションだけを軽くできます。
レモンペーストは1杯あたりどれくらい使いますか?
15g前後が目安です。お酒と炭酸を注いでペーストを加えるだけなので、提供は15秒前後で完了します。濃さはお店の好みに合わせて増減できます。
冷凍のレモンペーストはどれくらい保存できますか?
冷凍で3年保存できます。使う分だけ解凍して使えるため、生レモンのように痛みによる廃棄が出ません。仕込みの読み違いによるロスがなくなるのが、飲食店にとっては大きな違いです。
まず味を試すことはできますか?
できます。飲食店様には無料サンプル(レモンペースト・レモン果汁)をお送りしています。公式LINEからお店の業態と使いたいイメージをお知らせください。
缶のクラフトレモンサワーを置くことはできますか?
できます。作る手間をゼロにしたい業態や、宴会・イベント用の需要には缶が向いています。詳しくはクラフトレモンサワー缶の仕入れ・卸のページをご覧ください。

まとめ:削るのは手間で、香りではない

生搾りレモンサワーの手間は、仕込み・提供・ロス・味のブレの4か所に分かれています。このうち削るべきなのは手間のほうで、香りではありません。防カビ剤不使用の国産レモンを皮ごと・非加熱でペーストにしたものなら、香りを残したまま提供を15秒前後まで縮められます。

まずは自分の店のボトルネックがどこかを切り分けて、看板の一杯は生搾りで残しつつ、レギュラーだけ切り替える。そこから試すのが、いちばん失敗の少ない進め方です。レモンサワーの原価率を一緒に見直すと、時間とお金の両面で効果がはっきりします。

一杯作ってみてから決めてください

説明を読むより、実際に作って飲んでもらうのが早いと思っています。飲食店様向けの無料サンプル(レモンペースト・レモン果汁)をお送りします。

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レモンザムライ

レモンザムライ

国産レモンの卸販売、レモンサワー専門店「曖昧時空 URBAN LEMONERY」(東京・自由が丘)の運営、クラフトレモンサワー缶の企画製造を手がける。数あるレモンサワーの素材を飲み比べたうえで、その時期にいちばん香りのいい国産レモンを選んでいる。次の目標はレモンサワー缶製造工場。